昼間は眠っていて、夜になると起きてくる。ゲームや動画を見て、明け方に眠る。そんな昼夜逆転の生活に、「このままで大丈夫なのか」と不安を感じている保護者の方は多いはずです。今回は、昼夜逆転との向き合い方をお伝えします。

昼夜逆転は、不登校によく見られます

不登校の子どもが昼夜逆転になるのは、決して珍しいことではありません。学校という生活リズムの基準がなくなり、昼間に活動する理由が見えなくなると、自然と夜型に傾いていきます。

多くの保護者が「だらしない」「怠けている」と感じてしまいますが、その背景には子どもなりの理由があることが少なくありません。

なぜ夜に起きてしまうのか

昼夜逆転には、子どもの心の状態が関係していることがあります。

昼間を避けたい気持ち
昼間は「学校に行っている時間」。みんなが活動している時間に、自分だけが家にいる——その現実と向き合うのがつらくて、昼間を眠って過ごし、誰も活動していない夜に起きるようになることがあります。
夜のほうが安心できる
家族が寝ている静かな夜は、誰にも何も言われず、自分のペースで過ごせる時間。罪悪感やプレッシャーから解放される唯一の時間が、夜なのかもしれません。
昼間、起こそうとすると不機嫌になる。
でも夜中、リビングで少し笑って話す日もある。
この子なりに、ここで呼吸しているのかもしれない。

無理に直そうとすると、逆効果になることも

「早く昼型に戻さなきゃ」と焦って、無理に起こしたり、叱ったりすると、かえって子どもを追い詰めてしまうことがあります。昼夜逆転は「結果」であって「原因」ではないことが多いからです。

心が回復し、昼間に活動する意欲が戻ってくれば、生活リズムも自然と整っていくケースは少なくありません。まずは生活リズムそのものより、その背景にある気持ちに目を向けることが大切です。

家庭でできる向き合い方

① 昼夜逆転を責めない
「また昼まで寝て」と責める言葉は、子どもの罪悪感を強めるだけです。まずは現状をいったん受け止める姿勢が、子どもの安心につながります。
② 朝の光を浴びる機会を、さりげなく
無理に起こすのではなく、カーテンを開けておく、朝食の良い香りを漂わせるなど、自然に昼の世界とつながるきっかけを置いておく程度で十分です。
③ 夜に会話できるなら、それを大切に
もし夜に子どもが起きていて話せるなら、その時間は貴重なコミュニケーションのチャンスです。昼型に戻すことより、まず「話せる関係」を保つことを優先してよいときもあります。

焦らず、でも一人で抱えず

昼夜逆転が続くと、親としては不安で仕方ないと思います。でも、これは多くの不登校の子どもが通る一時的な状態であることも多いです。

とはいえ、長く続いて心配なとき、どう関わればいいか分からないときは、一人で抱えないでください。こころケアセンターでは、お子さまの状態に合わせた関わり方を一緒に考えます。保護者の方だけのご相談も歓迎です。

※ 昼夜逆転に加えて、強い気分の落ち込みや体調不良が続く場合は、医療機関(小児科・心療内科など)へのご相談もご検討ください。こころケアセンターは医療機関ではありませんが、ご家庭での関わり方の面からサポートいたします。