「もう3年になります」「気づいたら5年が過ぎていました」——引きこもりが長期化しているご家庭から、そういった言葉をよく聞きます。時間が経つほど、動き出すことへの怖さも増していく。でも、遅すぎることはありません。

引きこもりが長引く理由

引きこもりが長期化するのは、本人の意志が弱いからではありません。外の世界との接点が減れば減るほど、そこへの距離感は大きくなります。最初は「少し休もう」と思っていたのが、気づけば部屋が唯一の安全地帯になっていく。

また、家族が「無理に動かしてはいけない」と配慮するあまり、何年も何も変わらないまま時間が過ぎてしまうケースも多いです。配慮は大切ですが、完全に放置することとは違います。

「このままでいい」と思っているわけじゃない

引きこもっている本人も、心のどこかでは「このままではいけない」と思っていることがほとんどです。でも、どうすればいいか分からない。動こうとするたびに不安が押し寄せてくる。

そのジレンマの中で、動けないでいるだけです。意志がないのではなく、動き方が分からない状態です。

本人を責めないでください。
「なんでそんなに長い間…」という言葉は、本人が一番自分に言い聞かせています。外から言われると、さらに心が閉じていきます。

長期化した引きこもりへのアプローチ

大切なのは、いきなり「外に出る」ことを目標にしないことです。まず安心できる関係をつくることから始めます。

段階1:安心できる場所をつくる
部屋の中でも、家の中でも、まず「ここにいていい」という感覚を取り戻すことが最初のステップです。
段階2:誰かとつながる
家族以外の誰かと、安心してやり取りできる関係をつくります。対面でなくても、LINEや電話からでも構いません。
段階3:少しずつ外へ
ドアを開けるだけ、玄関に出るだけ、そこから始めます。外出同行支援では、このステップを一緒に歩きます。

家族だけで抱え込まないでほしい

引きこもりが長期化すると、家族も疲弊していきます。「どうすれば動いてくれるのか」「自分たちが死んだらこの子はどうなるのか」——そんな不安を抱えながら、何年も過ごしてきた方もいます。

こころケアセンターでは、ご本人だけでなく、ご家族のサポートも行っています。まずは保護者の方だけでご相談いただいても構いません。長野県を中心に全国どこでも対応しています。