担任の先生から「一度お話を」と連絡が来た。何をどう伝えればいいのか分からない。詳しく話しすぎると負担に思われそうで、でも隠すと後で気まずくなりそうで——学校との対話に、余計な気疲れをしていませんか。

「うまく伝えなきゃ」が、一番の負担になる

学校との面談を前に、多くの保護者の方が「きちんと説明しなければ」「先生に理解してもらえる言い方をしなければ」と身構えます。ですが、面談は試験ではありません。うまく話せなくても、伝わらなかった部分は次に補えばいい。まずは、その気負いを少し手放してみてください。

先生に何を話せばいいのか、前の晩から考えて眠れない。
話しすぎて「甘やかしている」と思われたら嫌だ。
かといって、何も話さなければ、ただの困った親だと思われる。

伝えるときに、持っておきたい視点

「原因」を説明しようとしなくていい

「なぜ行けないのか」を明確に説明できる家庭は、実はそう多くありません。原因がはっきりしないことも、不登校では珍しくないのです。「本人にもうまく言葉にできないようです」と伝えるだけでも、十分に情報になります。

「今できていること」も伝える

「学校に行けていない」ことだけでなく、「家では落ち着いて過ごせている」「短時間なら外出できる」など、今できていることも共有すると、先生側も次の関わり方を考えやすくなります。

要望は、具体的に一つだけでもいい

「配慮してください」だけでは、先生も動きにくいものです。「プリントだけ届けてもらえると助かります」「本人が話せる時だけ、電話をもらえますか」など、一つに絞った具体的なお願いのほうが伝わりやすく、実現もしやすくなります。

伝える相手に迷ったら、担任の先生だけでなく、学年主任やスクールカウンセラー、養護教諭など、学校には複数の窓口があります。担任の先生と話しづらいと感じる場合は、他の先生からという方法もあります。

それでも、伝えるのがつらいときは

先生との関係が難しい、うまく言葉にできない、何度も同じ説明を繰り返すのに疲れてしまった——そう感じることは、決して珍しくありません。伝える側にも、限界はあります。

そんなとき、家族の代わりに、または家族と一緒に、学校との間に立つ第三者がいることも選択肢のひとつです。私たちも、ご家庭の状況を整理して先生にお伝えする面談への同席や、伝え方を一緒に考えるお手伝いをすることがあります。すべてを一人で抱えなくて大丈夫です。

気持ちの落ち込みが強いとき・眠れない日が続くときは、医療機関への相談も選択肢のひとつです。学校との対話に限界を感じたときも、無理をせず、誰かに間に入ってもらうことを考えてみてください。

学校とどう向き合うか、正解は一つではありません。うまく伝えられなかった日があっても、それで関係が終わるわけではないのです。もし、伝え方に迷ったり、間に入ってほしいと感じたら、LINEで少しだけ、聞かせてください。